設立の背景と目的

1. 設立の背景と意義

 持続可能な循環型社会の構築と「2050年カーボンニュートラルの達成」は、現代社会が直面する最も重要な課題の一つです。この目標を実現するには、産業界、行政、学界が連携し、それぞれの知見や資源を統合することが不可欠です。
 こうした背景を踏まえ、「サステナブル・ジャパン コンソーシアム」を設立しました。本コンソーシアムは、持続可能な社会の実現に向けた協働のためのプラットフォームを提供します。設立にあたり、環境や化学分野における専門知識を持つ有識者のご支援に加え、多様な業種から趣旨に賛同する企業の皆様の協力を得ています。

2. 目的と具体的な目標

【目的】本コンソーシアムは、2050年カーボンニュートラルの実現と持続可能な循環型社会の構築を目指し、有機系廃棄物(紙ごみ、生ごみ等)の焼却から脱却し、バイオ処理による資源化、エネルギー化を推進します。
 また、生分解性材料を原料にした製品開発や農地緑化にも取り組みます。循環型社会の啓蒙・普及活動を、産官学で協力して推進することを目的とします。

【具体的な目標】目的を実現するため、以下の具体的な目標を掲げます。

  • 有機系廃棄物の焼却削減と資源化
    紙ごみや生ごみなどの有機系廃棄物を焼却に依存せず、バイオ処理による資源化やグリーンエネルギー化を推進し、CO2排出削減を実現します。
  • 生分解性材料を活用した製品開発
    環境配慮型の包装材や衛生用品の開発を通じて廃棄物のバイオガス化を進め、焼却削減と環境負荷低減を目指します。
  • 生分解性吸水材の開発と応用
    紙おむつ等の衛生用品の生分解性化を促進し、農地緑化への展開も視野に入れた応用を進めます。
  • バイオガス化とグリーンエネルギーの普及
    有機廃棄物のバイオガス化を推進し、電力、都市ガス、水素としての利用を目指します。
  • 循環型社会の啓蒙活動
    市民、地域、企業へ循環型社会の重要性を訴え、理解を深めるための啓蒙活動を実施します。これにより、持続可能な社会への参加を促します。

事業内容

本コンソーシアムは、目的を達成するため、次の事業を行います。

  • 有機系廃棄物(生ごみ、紙ごみ等)のメタン発酵を活用したバイオガスリサイクルなど、バイオ処理による資源化・エネルギー化の社会実装
  • 生分解性材料を原料とした包装材、衛生用品等の開発と、これらの廃棄物のバイオ処理による資源化・エネルギー化
  • 生分解性吸水材料の開発と、吸収材(おむつ等)や農地緑化への応用
  • バイオガス等のグリーンエネルギー(電力、都市ガス、水素)の普及推進
  • その他 、本コンソーシアムの目的に資する事業

プロジェクト

本コンソーシアムは、上記事業を遂行する為、次のプロジェクトを実施します。

  • 開発・実証プロジェクトの企画立案と立ち上げの支援 (補助金申請、補助金申請支援を含む)
  • 開発・実証プロジェクトの実施 (自治体との協議を含む)
  • 開発・実証プロジェクトの社会実装 
  • 本コンソーシアムの活動に関連する情報収集・技術調査
  • 本コンソーシアムの活動に関連する情報発信
  • 情報交換・交流の場の提供
  • その他、本コンソーシアムの目的達成に必要な事業

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